カメラが捉えた“不思議な車内アナウンスとは?
”銚子電鉄「○○○語」の謎
千葉県の銚子市内を走る、のどかなローカル線「銚子電鉄」が今、SNS上で話題に…。

「アナウンス、おもしろい!」

「アナウンスを聞きに銚子電鉄乗りたい!」

車内アナウンスに、ある“異変”が起きているという。
そこで、早速乗車してみると…

車内アナウンス「〇▽×@…次は笠上黒生、ナウル共和国でございます…@◇▽×」

日本語に混じって聞こえる不思議な言葉。

車内アナウンス「ナウル共和国でございます」
そして、かすかに聞き取れる、…「ナウル共和国」。

わんちゃんが出迎えてくれた駅に降り立つと…なんと駅名が「ナウル共和国」に!
これは、いったい…。

ナウル共和国とは、日本から約5000キロ離れた小さな島国。
ことの経緯を話してくれたのは、銚子電鉄の竹本社長。

銚子電鉄・竹本勝紀社長:
当社の開業102周年を記念する広告をですね、平成初期を思わせる“ダサ広告”というのをネットにアップしたんですね。

きっかけは2025年7月。
この“ダサい広告”なるものをXに投稿すると…

その翌日、ナウル共和国の政府観光局が、「大阪万博来てね!」と、なぜかそのダサさをパクってPR。
これに反応したのが竹本社長だった。

銚子電鉄・竹本勝紀社長:
大変おこがましいと思いましたけれども、ナウル共和国の観光局の公式Xのフォロワー数が54万人ぐらいいらっしゃって、当社の大体7倍ぐらいですね。コラボできたらすごくありがたいかなと。

慢性的な赤字に苦しんできた銚子電鉄は、これまで数々の奇策でなんとか持ちこたえてきたのだが…。

銚子電鉄・竹本勝紀社長:
4期ぶりに、また赤字になってしまったという状況で。

そこで、「ナウル共和国」に、駅の命名権・ネーミングライツを持ちかけたという。

すると…晴れて8月15日より、「ナウル共和国駅」が誕生した。
声の主が大阪・関西万博に…
だが、それだけでは盛り上がりに欠けると企画したのが、ナウル語の車内アナウンスだった。

車内アナウンス「@@@…次は笠上黒生…」
乗客「話している言葉、何語だろうと思って耳を傾けたんですけど、よく分からなくて」
実は「ナウル語」、ユネスコが世界の消滅危機言語のひとつにあげている希少な言葉。

いったいなんと言っているのか?
声の主が大阪・関西万博にいると聞き、「ナウル共和国」ブースを訪ねると…。

「私の名前はアントニア。20歳です」

出迎えてくれたのは、アントニアさん。
何を隠そう、彼女こそがあのアナウンスの声の主だという。

アントニアさん「@@@…次は笠上黒生、ナウル共和国…@@@」
確かにあの声だ。
日本語は話せないが練習を重ね、アナウンスを吹き込んだというが、はたして、その意味は?
アントニアさん「(ナウル語)“こんにちは”(ナウル語)“いい旅を”という意味です」
母国に電車はなく、ぜひ銚子電鉄に乗りたいという。
アントニアさん「自分の声を聞いてみたいです」
(「Mr.サンデー」9月21日放送より)