静岡県伊東市で市政の混乱を心配する高校生の有志が、市の将来を真剣に考えようと21日「子どもみらい会議」を開き、小中高生と意見を交わしました。
この会議は混乱が続く伊東市の市政について、選挙権を持たず市議選にも参加できない「若者の声も反映させてほしい」と高校2年生の有志を中心に初めて企画されました。
小学生・中学生・高校生16人は行政書士から市政の現状を学んだほか、グループ討論を行って自分たちが考える市の未来像や要望について話し合いました。
参加者「うるさいと言われない公園もあった方が良いかな。そういうもの(スケボーとか)を使う人がいる時とか」
参加者「めっちゃボコボコしていて(教室の天井が)。あとドアが重い。木だから滑りが悪くて、重い」
田久保市長の学歴詐称をきっかけに市政の混乱と停滞が続く伊東市では子どもたちにも大きな影響が出ています。
選挙戦で争点とされた新しい図書館をどうするかは計画が白紙に戻ったままです。
また7つの小中学校について再編案の検討を進める必要がある他、耐震性が不足するこども園の仮移転は対応が急がれる重要事項です。
いとう子どもみらい会議・宮内友暉代表
「観光地としての伊東のシャッター街の現状だったりとか、自分たちの小学校の問題だとか、あとは周りの部分で危機感を抱いている。それをしっかり発信していって、よりよい伊東をみんなで作っていけたらと思います」
会議の宮内代表は「若者の政治離れ」が言われる中「みんなで市政を考える機会になり良かった」とも話していました。
意見は取りまとめられ、後日、田久保市長と教育委員会に渡されることになっています。