着任からわずか3週間あまりで離任した仙台国税局の前の局長が、複数の部下にパワーハラスメントをしていたことが分かりました。国税庁は減給の懲戒処分としました。
処分を受けたのは仙台国税局の前の局長馬場健氏(58)です。
馬場氏は7月1日に局長に就任しましたが、28日付で国税庁長官官房付に異動。事実上の更迭とみられていました。
会見
「申し訳ございませんでした」
国税庁によりますと、馬場氏は就任翌日から5人以上の部下に対して、長時間の叱責や威圧的な言動を繰り返していたといいます。
「俺が話している時にしゃべるな」「俺の意図を汲んで仕事ができないのか」さらに、机をたたくなどして部下に精神的な苦痛を与えていたとされています。
国税庁は、馬場氏を3カ月間、減給10分の2の懲戒処分にしました。
本人は「職務に前のめり過ぎた。非常に不安だった」などと話し、パワハラ行為を認めているということです。
全国12の国税局で、局長がパワハラを理由に懲戒処分を受けるのは初めてです。馬場氏は、9月19日付で財務省大臣官房付となっています。