少子高齢化に伴う人手不足に新たな選択肢です。多彩な感情表現や自立移動が可能なヒューマノイドAIロボットの販売に静岡県沼津市の企業が乗り出しました。
村田彬 記者:
ダンスも踊れるこちらのロボット。最新の技術が詰まっているということです
まるでアニメのキャラクターのような可愛らしいデザインが目を引くロボット。
ヒューマノイドAIロボット「ミロカイ」です。
高さ約1.2m、重さは30kg。フランスのスタートアップ企業が開発・製造しました。
3kgほどの荷物であれば持つことができるほか、ボールボットと呼ばれる球体状の装置を用いているため自立移動や回転もお手の物。
さらに
ヒューマノイドAIロボット・ミロカイ:
(Q.得意なことは何ですか)得意なことですか。私は物を運んだり場所を案内したり、人と楽しくお話するのが得意。みんなの助けになれるとうれしい
搭載されたAIによって会話も可能。
カメラで相手の表情を読み取り、スクリーン型のディスプレイでさまざまな感情を表現することもできます。
このAIロボットの県内での販売とメンテナンスを担うことになったのが、沼津市で自動車部品の製造などを手がける長倉製作所です。
長倉製作所・長倉裕輔 社長:
ミロカイが入院している患者の病室に入り、体温計を渡したり日々体調を確認したりする。ミロカイが確認した情報を全て看護師にフィードバックする
人手不足が深刻な福祉や医療などの現場でスタッフのサポートや患者のケアや荷物の運搬など、この技術が活用できると期待しているといいます。
長倉製作所・長倉裕輔 社長:
ミロカイのことを1台ではなく1人として、助けてくれる存在として数えるようになれば世の中はどんどん発展していく。持続可能社会になっていくのでは
少子高齢化による課題解決の糸口にー。
長倉製作所は今後医療現場などで実証運用を重ねたうえで、2026年の年末頃の販売を目指していく方針です。