首里城正殿の玉座の後ろに掲げられる扁額の額縁部分の彫刻作業が終了し、17日初めてお披露目されました。
17日に報道陣に公開されたのは、透かし彫りの技法を用いて9体の龍や火焔宝珠、七宝繋文などが彫刻された扁額の額縁部分です。扁額は全部で3枚あり、このうち1枚の額縁が県外でおよそ1年半かけて彫り進められてきました。
前回、平成の復元では額縁に彫刻は施されていませんでしたが、尚家の古文書などから存在が明らかになり、今回の復元にあたって制作が進められてきました。
彫刻師 杉浦誠さん:
(沖縄の龍は)顔が本当に違いますし、沖縄の復元は沖縄の龍で考えないといけないのでその辺の切り替えもちゃんとしないといけなかった
額縁の彫刻は今後、漆塗りや金箔を施すことにしていて、扁額は2026年3月に完成する予定です。