鹿児島の2025年度の最低賃金は17日、73円引き上げの1026円で確定しました。
この金額は11月1日から各事業所で適用されることになります。
鹿児島の最低賃金を話し合う専門部会は、8月、2025年度の鹿児島県の最低賃金を2024年度より73円引き上げ、1026円とすることを決定しましたが、県内4つの労働団体が「急激な物価高に追いついていない」などとして、更なる引き上げを求める異議申し立てを行っていました。
17日はこの異議申し立てについて話しあわれ、参加者からは「議論は十分に尽くされている」との見解が示されました。
鹿児島地方最低賃金審議会・川口俊一会長
「4団体の申出書の内容を吟味させていただいた結果、主張の内容など、これまでの審議内容と論点が重なり合うところが多かった。これまでの審議の中で尽くした慎重な議論で結論にたどりついたと考えている」
この結論をもって2025年度の最低賃金は1026円で確定し、2025年11月1日から適用されることになります。最低賃金1026円は、金額がもっとも高い東京と比べると、その格差は2024年度の210円から200円に縮まった一方で、全国的に見ると高知、宮崎、沖縄の1023円に次いで2番目に低い金額です。