愛媛県松前町に伝わる”はんぎり競漕”は、水に浮かべた大きな桶を全身を使って揺らし、進む速さを競います。この伝統文化を外国人に体験してもらうイベントが16日に行われ、「この文化はすばらしい」の声も。初めての体験に盛り上がりました。

「はんぎり」は直径約1メートルの底が浅い桶。「はんぎり競漕」は松前町の伝統文化で、この桶に乗って全身を揺らして道具を使わずに前へ進みます。

松前町の25メートルのプールでは、愛媛県が外国人を対象にした「地域体験・交流イベント」として、この伝統文化の体験会を開催。10ヵ国15人の在留外国人が体験に参加しました。狙いは外国人の地域定着です。

体験会では、田中浩介町長自らが「はんぎり」に乗って水の上を進む手本を示し、続いて外国人たちも挑戦。しかし桶が揺れるだけでなかなか前に進まず苦戦。バランスが難しく、ほとんどがひっくり返ってプールにドボンと落ちてしまいました。それでも「はんぎり」を支えてもらいながら、ゆっくりと進むことができ、外国人たちは興奮しながら伝統文化の感想を語りました。

エスワティニ出身の女性:
「ちょっと怖かったけど楽しかった。この文化はすばらしく、新しいことを学べた。この体験を自分の地元にも伝えることができると思います」

ナイジェリアからの留学生:
「松前町は初めて来ましたが自分自身とても楽しめた。日本で楽しかったことの一つになりました」

田中町長は「すごい楽しんでくれてうれしかった。世界に羽ばたく『はんぎり』であったらいい」と話していました。

愛媛県と松前町は「地域文化を体験することで愛媛に愛着を持ってもらい、県内への外国人定着につなげたい」と期待を示しています。

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テレビ愛媛
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