道路脇の草むらで動く影。
北海道・上ノ国町で撮影されたクマです。

15日午後0時半過ぎ、近くを車で走っていた男性が撮影しました。

撮影者は「カーブを曲がり切ったところに道路を歩いてるクマがいまして、こちらの車に気付いて、すぐにワイヤーのガードレールをくぐって、東側に抜けて草を食べ始めました。同乗していた子供たちは、野生のクマを見ると怖がっていました」と当時の状況を語ります。

生い茂る草をむしゃむしゃと食べているこのクマ。
警察によりますと、この地域ではここ数日、クマの目撃情報が数回寄せられているということで、パトロールを行うなどし警戒を強めています。

北海道でのクマの目撃は16日も。

午前11時過ぎ、三笠市から「クマが公営住宅の窓ガラスを割り、室内に入ったあと玄関から出ていった」という通報が入りました。

室内には、窓ガラスを破って中に入ってきたクマの足跡が、くっきりと残っています。
クマは室内にいた住人の女性の後ろを通っていったといいます。

クマに遭遇した住人は「ドカッ、ガバッ、ていう音でしたね。ガチャンじゃなくて。その音で『おおっ!』って思って、『あっクマだ』って思った時には入ってきた。(Q.ケガとかなかった?)なかった、騒がなかったから。人間騒いだらダメよ!」と話しました。

一方、富山県の立山室堂に設置されたFNNの情報カメラに捉えられていたのは、観光客の目の前を横切るクマの姿です。

秋山シーズンを迎えた立山の雄大な風景を映すカメラにクマが映り込んだのは15日午後4時過ぎのことでした。

画面左側の草むらをゆっくり進むクマ。
近くの遊歩道には観光客の姿が確認できます。

その観光客の目の前に現れたクマは、遊歩道を横切ると草むらを走っていきました。

この周辺では9月に入ってから、同じ個体とみられるクマの目撃が相次いでいて、警戒が呼びかけられています。

また、岩手・雫石町では15日、56歳の男性がクマに襲われました。

警察によりますと、1人で渓流釣りをしていた男性の前に2頭の子グマを連れた親グマが出現。
親グマが馬乗り状態で男性を襲ってきたため腹を蹴って抵抗したところ、3頭とも逃げたということです。

警察は渓流釣りをする際は複数人で行うか、没頭しすぎず周りに注意を払うよう呼びかけています。