秋田県内でのクマの目撃情報が後を断ちません。鈴木知事は、クマの出没の抑制に向けて調査・研究を進める考えを示しました。

秋田県の情報マップシステム「クマダス」によりますと、2025年度に県内ではクマの目撃や農作物を食べられるなどの被害に関する情報が、9月15日までに3433件寄せられました。前年度の同じ時期と比べて3倍近くに増えています。

また、人身被害は11件発生し、このうち北秋田市で1人が亡くなっています。

開会中の9月県議会は、16日に一般質問が行われ、議員に県内のクマ被害について問われた鈴木知事は「深刻な状況」と答えました。

その上で鈴木知事は、人里への侵入経路を遮断する効果的な方法について調査・研究を進める考えを示したほか、デジタル技術を活用した他県の事例を参考にしながら被害防止に取り組む方針です。

なお県は、9月と10月を「秋のクマ事故防止強化期間」と定めていて、屋外に食べ物を放置しないなどクマに遭遇しないための対策をするよう呼びかけています。

秋田テレビ
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