最新の土地価格が16日、公表されました。

全国でもトップクラスの上がり方が目立っていた福岡の地価に、今年は大きな変化が見られました。

今年7月1日時点の住宅地や商業地の土地の価格を調べた「基準地価」。

福岡県内全体の地価は10年連続で上がっていて、商業地は前の年から5.1パーセント、住宅地は2.7パーセント上昇しました。

県内の商業地で最も価格が高かったのは…。

◆記者リポート
「福岡市中央区天神1丁目です。こちらの地点が1平方メートルあたり915万円と福岡県内で最も高い地価となりました」

福岡市・天神、明治通り沿いの一等地。

今年開業した新たなランドマーク「ワンビル」の効果もあり、9年連続でトップとなりました。

◆納富久雄 不動産鑑定士
「駅に近くて繁華性が高い、店舗やオフィスも需要も十分に高いエリアということで価格も高い」

また、県内の住宅地で最も高い1平方メートルあたり65万円の値をつけたのは、福岡市中央区地行3丁目。

マークイズ福岡ももちやみずほペイペイドームのすぐそばという利便性が価格を押し上げました。

◆納富久雄 不動産鑑定士
「文教地区としても良いエリア。非常に人気が高いエリア」

そして、住宅地で最も上昇率が高かったのは福岡市東区箱崎3丁目で、13%以上アップ。

「福岡最後の大開発」とも言われる九大箱崎キャンパス跡地に近く、その期待感から土地の取引が過熱しています。

一方で今年の福岡の土地価格にはある大きな変化が…。

◆納富久雄 不動産鑑定士
「(福岡は)地価の上昇が早い局面から起こったこともあって、福岡については上昇幅の縮小局面に至っている」

建築費の高騰や住宅ローン金利の上昇などがブレーキとなり、福岡では5年ぶりに上昇率が縮小。

ついに、その伸び方が鈍くなってきたのです。

そうした中…。

◆川崎キャスター
「さて早良区の西新2丁目に来ました。西新の中でも特に落ち着いたこのエリアのこのすごく広い角地、取得するだけでも相当な価格だったであろうこの場所に今、注目の高級マンションが建っています」

県内でも、福岡市の住宅地に関しては東京23区に次ぐ全国2位の伸び率となっていて、今も、地行や西新、大濠など地下鉄沿線を中心に、不動産業者による土地の争奪戦が続いています。

西新駅から徒歩7分という一等地に建設中のこのマンションは、いったいどんな物件なのでしょうか。


◆川崎キャスター
「こちらがマンションのリビング…どうですか、広いですね~圧倒的なこの解放感、そして仕様がやっぱりラグジュアリーですね!」

最近の新築マンションでは珍しくなったこの広々とした空間。

リビングとダイニング、キッチンを合わせて約30畳(55平方メートル)という贅沢な造りです。

Q.キッチンの天板が大理石みたいですごくラグジュアリーですが、これはオプションですか?
◆日鉄興和不動産 坂本真奈さん
「こちらは標準の仕様になっております」

さらに、アパレルショップのようなガラス張りのクローゼットに…

蛇口が2つある、ダブル洗面台。

そして浴室も高級感のある仕様となっています。

販売開始は今年の3月ですが気になるその価格は…。

◆日鉄興和不動産 坂本真奈さん
「102平米のお部屋になっていまして、大体1.5億円前後の価格帯となっている」

◆川崎キャスター
「1.5億円前後…西新で100平米1.5億円ですか。販売状況はどうですか?」

◆日鉄興和不動産 坂本真奈さん
「販売は非常に好調。こちらのお部屋も完売しているのと、全体(43戸)でも8割程度、成約に至っている」

このマンションでは一般的な広さの3LDK、81平米の部屋でも1億円を超えているということです。

Q.投資として買っている人はいないということ?
◆日鉄興和不動産 坂本真奈さん
「はい、いらっしゃいません」

Q.本当に住む人が買っていらっしゃるんですね
◆日鉄興和不動産 坂本真奈さん
「そうですね」

テレビ西日本
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