福岡県北九州市で16日、小学生が昔ながらの道具を使って、自分たちで育てた稲の脱穀に挑戦しました。

新米の収穫シーズンを迎え、刈り取られたばかりの黄金色の稲。

北九州市門司区の柄杓田小学校の子供たちが、稲の脱穀に挑戦しました。

食への関心を高めてもらおうと毎年この時期に行われている取り組みで、今回脱穀をするのは子供たちが8月29日に自ら刈り取った「夢つくし」の稲です。

◆記者リポート
「子供たちが使っているのは昔ながらの脱穀機です。足で踏みながら脱穀しています」

江戸時代や明治時代に使われていた足踏み式の脱穀機。

子供たちは脱穀機の歯の隙間に稲穂の束を入れて機械を回転させながら、穂先からもみを取り分けていきます。

慣れない作業に苦戦しながらもリズムよく足踏みして、機械を動かしていました。

◆2年生
「痛かったけど楽しかった。あっちに吹き飛びそうやった」

◆6年生
「踏むときのリズムとか、力の入れ方とかが難しかった」

続いて、子供たちが挑戦したのは「とうみ」を使った作業。

ハンドルを回して風の力でわらくずを飛ばし、もみをきれいにしていきます。

◆6年生
「難しいからこそ、昔の人は一手間一手間大切にやっていたんだと、貴重な体験だった」

Q.どうやって食べたい?
◆1年生
「カレーにして食べたい」

◆コメ作りを教えた 長谷和夫さん
「将来、農業に1人でも2人でもついたら、日本の農業も明るいと思っている」

子供たちが脱穀した約20キロの米はおにぎりにして、地域の人たちにも振る舞う予定だということです。

テレビ西日本
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