大雨に対応するため、岩手県盛岡市が災害対策本部を設置した8月20日の夜、内舘市長が登庁せず、連絡もとれなくなっていたことが明らかになりました。
内舘市長は「反省している」としています。
内舘市長は9月15日、岩手めんこいテレビの取材に次のように答えました。
盛岡市 内舘茂市長
「(8月20日夜)自宅で待機していたが寝てしまった。(市長は)安全・安心を守ることが一番の大切な仕事。そういう意味で今回の事態は本当に心から反省している」
県内で線状降水帯発生のおそれがあると発表されていた8月20日、盛岡市では午後10時過ぎに土砂災害警戒情報が出されたことなどを受け、災害対策本部を設置しました。
本来、本部長を務めるのは内舘市長ですが、市長によりますと、秘書課から携帯電話に何度も着信があったのに、約10時間それに気づかず、登庁もしなかったということです。
内舘市長は「当日は午後9時ごろ帰宅し、風邪薬を飲んでいたが理由にならない。今後は二度とないようにする」と述べています。
市では2024年の大雨を教訓に初動対応を見直したばかりでしたが、トップの認識の甘さを露呈する事態となりました。