佐賀・有田町の還暦ランナー 

60歳になっても進化を続ける「還暦ランナー」が佐賀・有田町にいる。
狙うは、世界新記録。

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9月、佐賀市で行われた陸上長距離の記録会。
3000mの60歳~64歳の部で新たな記録が生まれた。

有田町の岩永義次さん(60)。
地元の障害者支援施設で働く傍ら、県内一周駅伝・西松浦郡チームの選手兼監督としても活躍している。

女性チームメート:
ただただびっくりなのと、すごい

男性チームメート:
中盤の粘りとかも、若い人たちに全然負けず劣らずという感じで

男性チームメート:
自分も1回競技をやめて、また戻ってきた。そういうのも義次さんが走ってる姿の影響が少なからずありますね

実は岩永さん、年代別に競うマスターズ陸上で7つの日本記録を持っている。
そのうち6つがアジア記録、1つが世界記録(申請中)。

まさに「鉄人」。
60歳にしてその体脂肪率は...

岩永義次さん:
(体脂肪率は)8%か9%くらいです。私が走ることで、いろんな方から「元気をもらえた」とか言っていただけることもあって、そういうのもモチベーションのひとつになっていますね

高校生のときに陸上を始め、実業団時代には世界大会や国際マラソン大会に日本代表として出場した経験を持つ。

しかし、度重なるけがに悩まされた。

岩永義次さん:
故障で、完全にやり切れたという思いがなく終わったっていう形ですね。マスターズ陸上と出会って、5歳刻みで…5年すればまた新しいステージで戦えるということで、そういった魅力を知って、ずっと今も(陸上を)続けてるという感じですね

トレーニング器具は自分で製作

岩永義次さん:
この部屋は、主に故障したときにするトレーニング場です。これは手作りした背筋台です

DIYが趣味の岩永さんは、筋トレやストレッチ用の器具を自分で製作。
走る前には手作りの器具でアキレスけんやふくらはぎを伸ばし、けが予防をしている。
しかし...

岩永義次さん:
(2019年)9月の末に、足の小指の骨折をしました。器具の足にゴーンとぶつけてしまって(笑)

岩永義次さん:
やったことは仕方ないので、ポジティブに考えて

実業団時代、故障に悩まされたことで、今はけがをしても焦らず、自分なりの練習を続けられると言う。

骨折から1年。9月に記録会に臨んだ岩永さんは、60歳から64歳の3000mの世界記録を上回る記録を出した。

それだけではない。
なんと岩永さん、55歳の時に出した自身の日本記録を5秒も上回っている。

岩永義次さん:
自分でもびっくりしたんですけど、この年でもやれるんだということを(みんなに)思っていただければ、自分としてもうれしい

記録更新のために欠かさないこと

こちらは、長年つけているという陸上の記録帳。
毎日練習をかかさず、1日に30kmほど走る日もある。

岩永義次さん:
長距離というのは理屈や理論じゃない。結局は走らないと、練習しないと走れない競技なんです。日本一を狙うには、日本一の練習をしないといけない。今回も世界記録が出たのであれば、世界一の練習をしないといけないかなと

「鉄人」岩永さんの次の目標は...

岩永義次さん:
次は5000mと10000mがあるので、また世界を狙いたい

(サガテレビ)