全国の知事が石破首相と地方創生に関して意見を交換する会に、岩手県の達増知事が出席し、「政府の経済対策によって東京一極集中に歯止めをかけられる」という意見を述べました。
首相官邸には9月12日に達増知事を含め11人の知事が集まり、石破首相や関係閣僚と地方創生に向けた意見を交わしました。
この会は国の地方創生の施策に知事の考えを反映させるため、石破首相が9月7日に退陣を表明する前から実施が調整されていました。
会は一部非公開で行われ、この中で達増知事は「東京オリンピックなどで官民の投資が著しく、東京一極集中が加速化した」と指摘しました。
その上で「政府の経済対策によって東京一極集中に歯止めをかけられる」と意見を述べたということです。
意見交換の後、達増知事は石破首相の退陣を受け次の総理大臣に求めることについて次のように述べました。
達増知事
「『地方あっての日本』という感覚がないと次の首相になる資格はないと思う。そういう人が選ばれるか、選ばれる過程を経て首相が育ってほしい」
この意見交換会は9月8日から12日まで3回に分けて実施され、約30人の知事が石破首相らと意見を交わしたということです。