伊東市は公式ホームページを更新し、田久保眞紀 市長が「水面下で激しく動いている」と指摘した新図書館建設事業と伊豆高原メガソーラー計画について、いずれも市長の発言を事実上否定しました。

伊東市の田久保眞紀 市長は7月31日に開いた記者会見で辞意を撤回した際、「伊豆高原メガソーラー問題も新図書館建設計画も水面下で激しく動いている」と発言し、新図書館建設中止とメガソーラー計画の白紙化に力を注ぐ考えを明らかにしました。

しかし、この発言について市幹部が政策会議の場で事実に即しておらず市民の不安や疑念を招くおそれがあると指摘したため、田久保市長は8月8日に発言を訂正するコメントを市のホームページに掲載しましたが、撤回はしていません。

こうした中、伊東市は9月3日にホームページを更新し、新図書館建設事業について「田久保市長就任の翌日である5月30日に入札を中止し、現状は白紙の状態となっております」と市長の発言を事実上“否定”しました。

その上で、6月17日に田久保市長から「生涯学習センター中央会館(現伊東図書館)の老朽化が激しいことから、新図書館建設事業の代替案(旧西小学校のリノベーション、中央会館の長寿命化)を検討すること。その実現可能性を令和7年度末までに示すこと」との指示があったことを明らかにし、7月3日に開催した社会教育委員会で、上記の2案について意見を聞いたということです。

また、伊豆高原メガソーラー計画についても同様に9月2日、「当該事業の実施につきましては、関係法令の許可が必要となりますが、事業者は開発に必要なすべての許可を取得している状況ではないため、現状、工事の進捗は見られません。また、近年、事業者からの連絡もございません」とホームページ上に記し、田久保市長の発言を否定しました。

田久保市長をめぐっては9月1日に市議会が不信任の議決をしていて、9月11日までに議会を解散するのか、辞職・失職を選ぶのか迫られています。

テレビ静岡
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