SNSを通じて募集される、いわゆる「闇バイト」に応募した若者が犯罪に加担するケースが後を絶ちません。
鳥取市の高校ではゲームを通じて「闇バイト」を疑似体験し、その怖さを知ってもらう特別授業が行われました。
生徒:
「住所教えてって言われとる。」
「まじで?やばー!」
真剣な表情でパソコンに向き合う生徒たち。
鳥取市の鳥取湖陵高校で行われた出前授業です。1年生136人が参加しました。
生徒たちは、4人1組になってシミュレーションゲームに挑戦。
「闇バイト」の恐ろしさを学びます。
ゲームは、慶應義塾大学の学生が開発。
闇バイトに関わったことで突然姿を消した主人公「レイ」の行方を、失踪前のSNSの投稿や募集役の男とのメッセージのやり取りなどを手がかりに探していきます。
疑似体験することで若い世代が知らないうちに犯罪に加担する可能性がある「闇バイト」の怖さを知ってもらおうと、県がこの出前授業を企画しました。
生徒:
「僕には関係ないかなと思っていたけど、僕も被害者になりかねないなと思ったので、きょうから気をつけていきたい。」
「高校生でも闇バイトを身近に感じられて楽しかった。」
鳥取県くらしの安心推進課・岡本卓也課長補佐:
闇バイトといってもピンとこない方もいると思うが、他人事ではなく自分事として捉えていただくというようなきっかけになればと思う。
県は若者を闇バイトから守るため、ほかの高校や大学などでもこの出前授業を行うことにしています。