鳥取市では「とっとり県民の日」にあわせて、鳥取県の成り立ちを紹介する企画展「鳥取県ができるまで」が開かれています。

会場には約50点の資料が展示され、当時の島根県から独立し、再び鳥取県として歩み始めるまでの足取りをたどることができます。

杉谷紡生記者:
こちらは鳥取県の再置された直後に発行された、現在でいう修了書のようなものなのですが、修了書の中には島根県という文字が記載されています。

今回、初めて公開された資料、鳥取市の久松小学校の前身にあたる学校で発行された卒業証書。今でいえば、学年の終わりに出される「修了書」です。

鳥取県が再び置かれた1881年9月12日から1か月あまりが経った10月21日に発行されましたが、学校の住所などには「島根県」の表記が残り、実際に「鳥取県」として行政が機能し始めるまでに時間差があったことをうかがい知ることができます。

このほかにも、太政官が島根・鳥取両県に向けて出した「再置」を告示する文書など鳥取県に残されている貴重な公文書が紹介されています。

鳥取県立公文書館・池本美緒専門員:
自分たちが住んでいる地域のことについて関心を深めてもらって、とっとり県民の日というものを改めて認識していただければ。

この企画展は、鳥取市の県立公文書館で9月30日まで開かれています。

TSKさんいん中央テレビ
TSKさんいん中央テレビ

鳥取・島根の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。