2023年4月、宮崎県串間市が発注した消防庁舎新築工事の設計業務委託を巡る官製談合事件の裁判で、検察側は串間市の元副市長に懲役1年6カ月を求刑しました。

起訴されているのは串間市の元副市長、福添忠義被告82歳です。
起訴状などによりますと、福添被告はおととし4月、市が発注した消防庁舎新築工事の設計業務委託を巡る指名競争入札で、すでに有罪判決を受けた業者ら3人と共謀し、特定の設計事務所に有利な「指名業者リスト」の作成に関わったなどとして、官製談合防止法違反などの罪に問われています。

11日の公判で検察側は「福添被告は自身の立場を悪用、特定の業者を選定するのに不可欠な役割を果たしていて、その責任は重い」などとして、福添被告に懲役1年6カ月を求刑。

一方、弁護側は「特定の設計事務所に落札させる意図はなく、リストの作成にも便宜を図っていない」などとして無罪を主張しました。

判決は12月10日に言い渡されます。

テレビ宮崎
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