左:第一三共ヘルスケア株式会社 大坪桃
右:第一三共ヘルスケア株式会社 廣田梢
(以下、動画の文字起こし)
ロキソニンやルル、ガスター10などを手掛ける第一三共ヘルスケアが、ふとした疑問にメディカル視点でお答えしながら製品開発にかける想いを語る動画シリーズ「メディシアター」。
第4話のテーマは、メイクの上からマスクを着けると起こる「マスク崩れ」。崩れにくさを特長とするコスメは多数ありますが、その感じ方は人それぞれ。「マスク崩れ」は個人の感覚で評価されるものだからです。
その曖昧な感覚に、科学的なアプローチで挑んだ研究者たちがいます。第一三共ヘルスケアが目指したのは、誰もが納得できる客観的な評価基準の確立でした。
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メイクをしてから時間が経つと、皮脂の分泌や汗などでメイクはだんだん崩れてきます。湿度や気温の高い梅雨や真夏、乾燥が気になる秋や冬もメイクは崩れやすくなります。特に、花粉症や風邪が流行る時期に長時間マスクを着けていると、メイクが落ちてマスクにべったり…これを「マスク崩れ」と呼んでいます。
<疑問1>「マスク崩れしにくい」というコスメは、本当に崩れにくいの?
※お便りは動画上の演出です。
廣田:実は「マスク崩れしにくい」というのは、今まで個人の感覚の話で、客観的で常に一定の評価基準はありませんでした。私たちはよりエビデンスに基づいた製品をお届けしたいと考え、「マスク崩れ」を客観的に評価する方法を生み出すことにしました。
大坪:こちらがその試験に使用する装置です。
大坪:この装置は、マスクが肌に擦れる現象を、いつでも同じ条件で再現することができます。試験方法は、まず人工皮膚に検証したいアイテムを塗ります。次に、スピードや回数といった動作の条件を設定し、スタートさせます。マスクを巻いたパーツで擦った際の、メイクの落ち具合を見ることができます。
もともとは摩擦力を測る機械なのですが、顔が動いてマスクと擦れることがマスク崩れの原因と考え、擦れる条件を細かく再現できるこの機械を応用することを思いつきました。
実際に、人工皮膚にCCクリームのみを塗布してマスクの擦れを再現すると、メイクが崩れた部分がくっきりと線のように見えています。
次に、CCクリームの上にパウダーを重ね付けし、同じ条件でマスクの擦れを再現します。すると、このようにほとんど崩れたあとが見られません。
画像解析を行い、擦れて白くなった部分を面積で表すと、その差は明らか。この結果から、CCクリームだけではなくパウダーを重ね付けすると、マスク崩れに強いことが客観的な評価として導き出せました。
大坪:おもりの重さや擦るスピード・回数、アイテムを塗布する量など、様々な要素を検討しました。
廣田:実際に使用した感覚を視覚的に見せることで、分かりやすい形で製品の特長を伝えることができればと考えています。
第一三共ヘルスケアでは、こうした「感覚の見える化」実験を行うことで、エビデンスを重視し開発を行っています。
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<疑問2>今の仕事内容と入社を決めた理由は?
大坪:私は普段、スキンケアやヘアケアに関する処方を一から作っていく仕事と、基礎研究に携わっています。入社を決めた一番の理由は、エビデンス・ベースドという考え方に共感したことです。これは、全ての物事に対してデータや根拠を示し、みんなが納得できるものを出していこうという考え方です。
廣田:私の仕事は、一言で言うと製品開発です。品質に関わる評価を実施して、安定した生産ができるような製造工程の確立まで担当しています。お客様に長く使っていただけるようなブランドに携わって仕事をしていきたいと思ったのが、入社のきっかけです。
<疑問3>
人の役に立てる仕事がしたいと思って転職を考えています。第一三共ヘルスケアの皆さんは、入社前と入社後でギャップはありましたか?
大坪:入社前は、黙々と働いて残業も多いイメージを持っていましたが、実際に入社してみると温かい方が多く、プライベートの生活と両立している方が多いことに良いギャップを感じました。
廣田:研究は研究部門の中で完結することが多いと思っていましたが、他の部所の方たちと関わりながら仕事をすることがとても多く、みんなで一つのものを作り上げていると実感できることです。
<疑問4>
実験や研究の仕事は面白そうと思う反面、お客様から距離が遠く、直接感想をもらう機会が少なくやりがいを感じにくいのでは?
廣田:お客様相談室に寄せられる喜びの声やご質問は、毎日社内メールで共有されるので、よく伝わってきます。
大坪:製品に関するお悩みなどももちろんありますが、それ以上に喜びの声やポジティブなご意見がたくさん寄せられているのを見て、新鮮で嬉しく感じています。
廣田:お客様から「これじゃないとだめです」というお声をいただくことがあり、そういう時は研究をやっていてすごく良かったなと思います。
大坪:私もやっぱり「これじゃなきゃだめ」と言ってもらえるのが一番嬉しいです。一から処方を開発する仕事もしているので、夢としては「今まで世の中になかったけれど、ずっとこういうのが欲しかった」と言ってもらえるような製品を、これから作っていきたいなと思っています。
廣田:世の中にはすごくたくさん化粧品がある中で、まずはお客様に選んでいただいて、「この製品じゃないとだめだな」と思っていただいて、心に残るような製品を作っていきたいなと思っています。
第一三共ヘルスケアのコーポレートスローガンは「Fit for You 健やかなライフスタイルをつくるパートナーへ」。
たった一度の人生。1秒だって、あなたにとっては大切な瞬間。
大切な瞬間を、誰もが自分らしく健やかに過ごせますように。
私たちはこれまで培ってきた研究開発力を活かし、未来を切り拓いていきます。
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<第一三共ヘルスケア株式会社について>
第一三共ヘルスケアは、第一三共グループ(※)の企業理念にある「多様な医療ニーズに応える医薬品を提供する」という考えのもと、生活者自ら選択し、購入できるOTC医薬品の事業を展開しています。
現在、OTC医薬品にとどまらず、機能性スキンケア・オーラルケア・食品へと事業領域を拡張し、コーポレートスローガン「Fit for You 健やかなライフスタイルをつくるパートナーへ」を掲げ、その実現に向けて取り組んでいます。
こうした事業を通じて、自分自身で健康を守り対処する「セルフケア」を推進し、誰もがより健康で美しくあり続けることのできる社会の実現に貢献します。
※ 第一三共グループは、イノベーティブ医薬品(新薬)・ワクチン・OTC医薬品の事業を展開しています。
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