背景に「承認欲求」や「コンプレックス」

なぜ、マウントするママは他人を見下すような言動をしてしまうのか。なかさとさんは相談に応じてきた経験から、3つの背景が考えられるのではと分析する。

・ママとしての自分や子育てに自信が持てない
・誰かに認めてほしいという、承認欲求が強い
・エリート志向で、周りより優位に立ちたい 

裏では自信が持てない傾向にあるそう(画像はイメージ)
裏では自信が持てない傾向にあるそう(画像はイメージ)

「Fさんにマウントしたママにも事情がありました。上の子供が小学校の受験で、悔しい思いをされていたそうです。『塾はあそこがいい』など、教育熱心な話もされていたとのこと。背景には満たされない思いが隠れていることも多いと思います」

相手にも事情があるのかもしれないと思うと、少しは冷静になれそうだ。それでも不快な気持ちが消えるわけではない。

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ママ友にされてイラッとしたら

イラッとする気持ちをコントロールし、スマートに対応するにはどうすればいいのか。なかさとさんは、次の姿勢が防衛策になると話す。

・興味がない言動を見せる(例:「へー、そうなんだ」などと返す)
・マウントされた話題について、深堀りするような質問はしない
・できるなら、違う方向に話題をすり替える

違う方向に話題を変えてしまおう(画像はイメージ)
違う方向に話題を変えてしまおう(画像はイメージ)

「話題を終わらせましょう。Fさんを例にするなら、相手は『まだ幼稚園なのに九九はどうやって教えたの?』とか『すごいね』と聞いてほしいはずです。そこには一切触れずに『いいかも』 などと、短めに返すイメージです」

では、他のママ友がマウントされている場面に居合わせた場合はどうだろうか。自分が新たな“標的”になるのは避けたいところだ。

「マウントした話題を否定するのではなく、全く違う方向に切り替えるのがスマートです。Fさんの体験談を例にするなら、(会話に入って)『九九って勉強できるシートがあるけど、お風呂の壁に張ると剥がれちゃうよね』と話すような具合ですね」