反対に、自分が依存しているかもしれない場合は次の3つを意識してほしいという。

・物理的に距離を取る(自分の視界に入らないようにする)
・他のママ友と積極的に交流する(依存している相手だけじゃないと考える)
・ママ友の人間関係から離れる(仕事やボランティアなど、違う場所で人間関係を持つ) 

人間関係を見直すのも選択肢だ(画像はイメージ)
人間関係を見直すのも選択肢だ(画像はイメージ)

「敬意を持って丁寧な言動で接することは、距離感を保つ上で非常に大切です。(ママ友同士で依存が起きるのは)お互いの“ギブアンドテイク”のバランスが崩れた時です」

関係が崩れやすいタイミング

こう話すなかさとさんも、子供が幼稚園の時に依存される経験をしたという。

「ママ友の子供が泊まりに来たり、送迎を頼まれたりする“お世話の依存”が当たり前になっていきました。相手にも事情はありましたが、感謝の気持ちを伝えるなどの気遣いがあれば…。こうした小さな貸し借りの積み重ねで、関係が崩れることもありますね」

なかさとさんによれば、頼られることがうれしかったり、面倒見がよかったりする“姉御肌”のタイプは、依存されやすい傾向にあるそうだ。

また、フレンドリーだが心の中では“一線を引いている”相手に「心を開いてくれた」と思って接し、気付けば依存されていたという、落とし穴のようなケースもあるとのこと。

適切な距離感を保つことは、自分の心と家族を守ることにもなる。ママ友への接し方に悩むなら関係を見直してもいいかもしれない。

なかさと
ママ友トラブルのフォーラム「ママ友110番」主宰。ママ友社会をうまく乗り切る方法を研究・伝授しており、雑誌やウェブ媒体でアドバイスを伝えることも。マンツーマンによる丁寧なフォローアップのほかに、定期的に座談会を開くなど、開放的な場所を提供している。一児の母。

取材・文=黒木里奈

プライムオンライン特集班
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