今週から舞台を中山と阪神に移し、秋競馬がいよいよスタート!両会場で実施されるGⅡは、ともに秋の大舞台へ向けた重要な一戦だ。
【紫苑S・GⅡ】
牝馬3冠最終戦の秋華賞の切符をかけた紫苑S・GⅡが中山競馬場で行われる。
重賞へ昇格以降(2016~2022年はGⅢ、2023年~はGⅡ)、10回目となる同レース。
過去には、2017年のディアドラと2022年のスタニングローズがここを制した勢いそのままに秋華賞も制している。
3枚の切符をかけ、“春の実績馬”と“夏の上がり馬”が激突。
桜3着の実績!リンクスティップ
紫苑Sのトレンドは、やはり前走「春のレース」出走組。過去9年で6頭が夏を休んでここを制している。
その中でも4勝を挙げる前走オークス組から“春の実績馬”であるリンクスティップに注目したい。

デビューから3戦、牡馬との戦いで着実に力をつけ、牝馬3冠第1戦の桜花賞・GⅠで3着、続くオークス・GⅠでは5着に入った。
今回は、デビューから慣れ親しんだ芝2000mの舞台。悲願の秋へ、得意舞台から好スタートを決められるか。

鞍上は、今年ダービージョッキーに輝き、世界との戦いを控える北村友一騎手(38)。中京2歳S・GⅢに続く、2週連続の重賞制覇となるか。
虎視眈々!夏の上がり馬たち
前走「春のレース」出走組に負けず劣らず、この夏に勝利を挙げた馬も強者揃いだ。
7月に函館の1勝クラスを制したロートホルン、先月の新潟で2勝目を挙げたエストゥペンダ、そして、そんな“夏の上がり馬”から最も注目したいのは、ダノンフェアレディ。

去年の6月、世代最初の新馬戦でノーステッキの完勝。一気に牝馬戦線のヒロイン候補と目されるも、脚部不安で約8カ月の休養を余儀なくされることに。
復帰後は勝利が遠く、春の牝馬3冠戦への出走も叶わなかった。
迎えた7月、小倉でようやく2勝目を挙げたダノンフェアレディ。紫苑Sで切符を掴み、最終戦へと駒を進めることができるか。

今年90勝(9月5日時点)を挙げ、全国リーディング首位を独走する戸崎圭太騎手との初コンビで挑む。
紫苑の花言葉は「あなたを忘れない」。
今年もきっと忘れられないレースになる。
【セントウルS・GⅡ】
阪神では、9月28日(日)に行われるスプリンターズS・GⅠの前哨戦セントウルS・GⅡが行われる。
短距離界を盛り上げてきた2頭の有力馬が大一番を前に早くも激突!
トウシンマカオvsママコチャ
今回で、実に6度目の直接対決となる2頭。ここまで、“トウシンマカオ4勝―ママコチャ1勝”と、トウシンマカオが大きく勝ち越している。

トウシンマカオは前走、5月の京王杯スプリングC・GⅡで芝1400mのレコードを更新。23年前に記録された1分19秒0を“0秒7”も上回る驚愕のタイムだった。
今回勝利となれば、現役馬最多単独トップの重賞6勝目となる。(※重賞はJRAと海外に限る)

一方、2023年のスプリンターズSを制したママコチャ。今年3月オーシャンS・GⅢで、GⅠ制覇以来6戦ぶりの勝利を飾った。
続く高松宮記念・GⅠでは3着に入っている。
本来の走りを取り戻しつつあるママコチャは、去年もセントウルSに出走しているが、トウシンマカオの2着に敗れている。
2年ぶりの戴冠へ向け、まずはここでリベンジを果たせるか。
9月7日(日)、セントウルSは午後3時35分、紫苑Sは午後3時45分に発走する。
「みんなのKEIBA」紫苑S・GⅡ&セントウルS・GⅡ
9月7日(日)午後3時から生放送
https://www.fujitv.co.jp/sports/keiba/