白猫の両親から黒猫が生まれることさえあります。

理由はメンデルの法則です。学校の理科の授業でやりましたよね。
丸いマメ(優性遺伝)とシワのあるマメ(劣性遺伝)を交配すると、第1世代ではみんな丸いマメになるけれど、第2世代では4分の1の確率でシワのあるマメが生まれる、ってやつです。
※遺伝子に優劣があると誤解されないよう、現在では優性を顕性、劣性を潜性と表記することになっていますが、ここではわかりやすく優性、劣性と表記します。
最も強いのは「白」の遺伝子
実は猫の毛柄で最も強いのは全身を白くする遺伝子。WhiteのWで表されます。
そのため、Wを1つでも受け継ぐと必ず白猫になります。黒の毛柄を作る遺伝子B(Blackの略)をもし持っていても、黒猫にはならず白猫になります。

ただし、もしBの遺伝子を隠しもっている白猫の両親から半分ずつ遺伝子を受け継いだとしたら、子猫は上の図のような組み合わせになります。4分の1の確率で黒猫が生まれるのです。
ここでは簡潔に説明するためにWとBの2種類だけで説明していますが、毛柄の遺伝子はほかにもあります。