近年の温暖化を背景に岩手県内ではモモの栽培が注目されています。
8月25日は農家などを対象に収穫方法や出荷について学ぶ勉強会が北上市で開かれました。
勉強会は県内のモモの生産量を増やそうと県などが初めて開いたもので、25日は生産者やモモの栽培に関心のある農家など約80人が参加しました。
モモの栽培は年間の平均気温が9度以上の地域が適しているとされ、これまで岩手県では栽培が難しい果物とされていました。
しかし近年の温暖化により県内の気温は上昇傾向にあり、県では生産の拡大に期待を寄せています。
25日の勉強会では県の担当者がモモの収穫や出荷のポイントについて説明しました。
このうち収穫は色や形、糖度など5つのポイントから適切な時期を見極めて行うことで品質の良いモモが生産できるということです。
県農林水産部 照井富也農政担当技監
「(平均気温が上がり)今東北がチャンスだというふうになってきている。岩手県もモモの産地として成長していけるように取り組んでいきたい」
県では今後も勉強会など情報交換の場を設けるとともに、新たにモモの栽培を始める農家などに向け「栽培マニュアル」を作成する予定です。