岩手県水産技術センターでは2025年の秋以降岩手県内に戻ってくる秋サケは93トンと、過去最も少なかった2024年度をさらに2割下回るとの見通しを示しました。

県水産技術センターでは、2024年度の水揚げ量をもとに、2025年9月から2026年2月に県の沿岸部に戻ってくる秋サケの数は3万3000匹、重さにして93トンになるとの見通しを7月に示しました。

これは過去最少だった2024年度をさらに2割下回る数字で、震災前3年間の平均と比べるとわずか0.4%にとどまっています。

センターでは不漁の要因として、稚魚の生息に適した水温の期間が短く、多くが死んでしまうことや、南向きの海流が強い状態が続き、稚魚の北上が妨げられていることなどをあげています。

そのうえで「資源の回復に向け少しでも多くの卵を確保し、確実に放流できるよう、関係機関の協力体制を確認することが重要だ」としています。

岩手めんこいテレビ
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