伊東市・田久保眞紀 市長の学歴詐称問題に伴う市政の停滞が鮮明になっています。田久保市長は9月1日に開会する市議会定例会に補正予算案や空席ポストの人事案を提出しないことが明らかになりました。
9月1日に伊東市議会9月定例会が開会するのを前に、8月25日は報道陣に対して提出を予定する議案の記者説明が開かれました。
この中で当局側は一般会計を含む補正予算案や空席となっている副市長ならびに教育長の選任案を提出しない方針を明らかにしています。
補正予算案は当初予算案を組んだ時からの事情や状況の変化に応じて各定例会に提出するのが通例となっていて、補正予算案が編成されないのは極めて異例です。
関係者によると、田久保市長が当初は辞意を示していたことから、辞職を前提とした対応をしていたため、編成が間に合いませんでした。
また、毎年9月定例会では前年度の一般会計・特別会計・公営企業会計の決算について認定していますが、田久保市長の学歴詐称問題に端を発して、事務手続きについて調査している百条委員会からの報告を受け、議会側が市長を刑事告発する方針を固めていることから、決算案は9月定例会に提出されるものの、審議は12月定例会に先送りされる見通しとなっています。
さらに、市議会では田久保市長を刑事告発した後、すみやかに不信任決議案を提出し、可決する公算が極めて大きくなっていることから9月定例会では一般質問も行われない見通しとなっていて、一連の騒動による市政の停滞が鮮明になっています。