静岡県浜松市に本社を置く楽器メーカー・ヤマハが世界で初めてのある楽器を開発しました。10年の時を経て完成したこの楽器には、音楽が盛んなものづくりの街らしい思いが込められていました。
落合健悟 記者:
こちらのオカリナ。世界初の工夫が施されていて、チョコっと甘い香りがします
楽器メーカー・ヤマハ社員の提案で開発が始まった世界初のオカリナ。
見た目は普通のオカリナと変わりませんが、どんなところが世界初なのかというと・・・。
ヤマハ研究開発統括部・高橋通一 主事:
ひとことで言うとお菓子でできた楽器
その名も「オカリナモナカ」。
メロディーが奏でられるオカリナ型のモナカです。
音楽に触れてもらう機会を増やそうと菓子メーカーの春華堂とコラボし、10年をかけて開発されました。
落合健悟 記者:
実際にいただきます。中はしっかり甘くてチョコが入っているんですね
ヤマハ研究開発統括部・高橋通一 主事:
「とにかく美味しい」ということをクリアするため、チョコレートが中身の材料として選ばれた
固めれば形を保つことのできるチョコレート。
音を出すために必要な「エッジ」と呼ばれる部品も含め中身はすべてチョコでできていて、吹き終わったら丸ごと食べられます。
ヤマハ研究開発統括部・高橋通一 主事:
誰もが音を身近に楽しめるものになる
8月18日、浜名区の春華堂浜北工場では関係者の家族を対象にワークショップが開かれました。
女の子:
カリカリしていて美味しかった。作るのは少し難しかった
男の子:
不思議な感覚だけどチョコがおいしかった
春華堂ではオカリナモナカを店での販売ではなくこうしたワークショップで展開し、子供たちがお菓子作りを学ぶきっかけにしたい考えです。
春華堂ブランド戦略室・半谷奈菜さん
音楽の街・浜松で吹けて食べられるオカリナモナカを作ってもらい、音楽の楽しさとお菓子を作りの楽しさ・食育も知ってほしい
音楽とお菓子のハーモニーが楽しめるオカリナモナカ。
ワークショップは8月24日から始まっていて、電話で予約を受け付けているということです。