熱田神宮の花から集めた“御利益”いっぱいのハチミツ

毎月1日、名古屋市熱田区の熱田神宮に屋台が立ち並ぶ「あつた朔日市」。ここで、あるハチミツが人気を集めている。このハチミツ、障害者の方の力を借りて作られていて、とてもご利益があるものなのだ。

熱田神宮で10月1日に開かれた朔日市。

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毎月1日に開かれるこの市には、ひつまぶしで有名な蓬莱軒の焼きそばや、名物きよめ餅などが詰め合わせになった朔日市限定の「あつた宮餅」など約30店が並ぶ。

その中で人気を集めていたのが、黄金色に輝くハチミツ「あつたハニー」。

実はこのハチミツ、ミツバチが熱田神宮の敷地内に咲く、ツツジやクロガネモチの花から集めたもの。

購入した女性:
熱田神宮の中のお花の蜜を食べるってことは、御利益があるかな?ありますね、きっと

養蜂箱が置かれているのはビルの屋上。このビルが、熱田神宮のすぐ近くにあるため、ミツバチが神宮の敷地内で蜜を集めることができるとのこと。

名古屋学院大学が手がけているこの「あつたハニー」。朔日市の2日前、瓶にラベルを貼っていたのは、身体障害者の皆さん。ボランティアではなく仕事として製造を手伝っていて、給料も支払われている。

障害者の賃金は愛知県の平均で月に1万7000円ほどと低く、自立を妨げる原因の一つになっている。

賃金を少しでも高くするため、名古屋学院大学が障害者の支援団体に呼びかけ「あつたハニー」を作ることになった。

名古屋学院大学の担当者:
ミツバチの世話とか、そういうところも出来れば少しずつ作業に関わってもらって、障害者の方も働きがいが感じられて高い付加価値を生み出す。そういった形でやっていければと思っております

障害を持つ山崎さん:
こんなに売れるんだなって思って。実際に店舗に来てお客さんと接して、「売れている。売れるんだ」じゃあ「もっと売ってみよう」という感じで楽しんでやっています

この日、2時間で完売した「あつたハニー」。11月以降も、朔日市で販売する予定だ。

(東海テレビ)

東海テレビ
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