ネズミと野鳥のいない家に吸血ダニはいない
イエダニはネズミに寄生するダニで、基本的にネズミがいない家にイエダニはいません。家に侵入したネズミの体からたまたまポロリと落ちたイエダニが、人にくっついて血を吸うのです。
とはいえ、今はネズミがいなくとも1カ月以内にネズミが住み着いていたことがあったり、ネズミの死骸が天井裏や床下等に放置されたままになっている家などは、イエダニが繁殖している可能性があります。

トリサシダニはスズメやムクドリなど主に野鳥に寄生するダニで、天井裏や雨戸の戸袋、換気扇の中などに鳥が巣をつくっている家では、隙間から屋内に侵入してくる可能性があります。

ふだんは鳥の血を吸って生きていますが、鳥が巣立ってしまうとエサがなくなるため、家の中に入り込んで人の血を吸うことがあります。なお愛玩鳥にはトリサシダニは寄生していません。
三番目のツメダニは前者の二つとは異なり、吸血ダニではありません。
人やペットから落ちたフケや皮膚のカケラを食べているヒョウヒダニや、小麦やビスケットのカケラなどの食品クズを食べているコナダニの体液を吸って生きています。
積極的に人間を刺すことはありませんが、人がソファに座ったり、畳に寝転がったりした際に押しつぶされそうになると、自分の身を守るために刺すことがあります。刺されると吸血ダニに刺されたときと同様、強いかゆみが生じます。