朝起きて、なんだか太ももや脇腹あたりがかゆいなぁ〜と思って患部を見たら、赤く腫れてポツリとムシに刺されたような跡が…。そんなとき、ほとんどの人は「ダニに刺された!」と思うはず。
しかし、害虫駆除の専門家、足立雅也さん(808シティ代表)によれば、かゆみの原因がダニであるケースは少ないのだとか。ダニがいるかどうかはどうやって判断すればいいのか?足立さんに解説してもらった。
■自分でできるダニ対処法は後編へ
私の事務所には、毎年夏が近づくと「ダニに刺されたようなのだけど、駆除してくれませんか?」という相談の電話がよくかかってきます。でも、話をじっくり聞いてみると、じつは「ダニに刺されたに違いない」と相談者が思い込んでいるだけ、というケースがほとんど。割合で言えば、9割ほどはダニ以外のなんらかの原因です。

それがどういうことなのかをお話する前に、まずはダニの種類や生態について簡単に説明しておきましょう。ダニは世界に何万種類もいると言われていますが、日本の家の中にいる主なダニは次の5種類です。そして人を刺すダニはそのうち3種類。