ジメジメ蒸し暑くなる時期に注意したい、「チャタテムシ」という虫を知っているだろうか。

害虫駆除に詳しい、村田光さん(公益社団法人日本ペストコントロール協会)によると、他の害虫を引き寄せる“厄介”な存在。高温多湿であれば「どんな建物にも発生する」という。

発生した場合の影響、そして対処法を聞いた。

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他の害虫の餌になってしまう

チャタテムシは淡黄色をした1mmほどの虫で、シラミの仲間。ライフサイクルは約1カ月で、数匹から数百匹に増えることもあるそう。

「新築マンションの竣工後、高温多湿が続いた売れ残りの部屋の畳に、おびただしい数が発生した事例もあります。畳がうごめいているような状況でした」

チャタテムシ(提供:日本ペストコントロール協会)
チャタテムシ(提供:日本ペストコントロール協会)
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発生すると、生活にはさまざまな悪影響が。チャタテムシは雑食なので、部屋に置いた食品に紛れ込んでしまうのだ。それに気づかないと、虫ごと食べてしまうことも。

また、死骸や糞は“アレルゲン”で空気中に舞ったりするので、吸い込むとぜんそくなどのアレルギーを引き起こす恐れもあるという。

ダニなどを引き寄せることも(画像はイメージ)
ダニなどを引き寄せることも(画像はイメージ)

さらに厄介なのが、チャタテムシには他の害虫の餌として需要があること。特にツメダニという、人を刺すダニが好むので、発生を放置すると“二次被害”につながるのだ。

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チャタテムシが潜んでいる場所

ゾッとするが、チャタテムシは自宅のどこに潜んでいるのか。最初にチェックしたいのは「窓の周辺」と村田さん。

雑食だが特にカビを好んで食べるので、結露によるカビが発生しやすい窓、その近くの壁・床で見つかることが多いという。