関東地方への直撃が心配された台風9号だが、今日になって予想進路が関東から離れて北上する予想になり、直撃の可能性はほぼ無くなった。離れて通るものの、関東地方に最も接近する1日夜から2日未明にかけては千葉県や茨城県を中心に暴風や大雨に注意してほしい。

関東地方は今日昼過ぎから断続的に強い雨が降った。この雨は台風の外側の雨雲によるもので、今夜には房総半島などに台風本体の雨雲がかかる見込みだ。

午後から、関東南部は風速15メートル以上の強風域に入った。このあと暴風域を伴うと予想され、台風がもしも予想の西側の進路を通った場合、千葉県や茨城県は暴風域に入る可能性がある。
今年は関東近海の海水温がいつもより高いため、台風が関東に接近するころに、勢力が弱まらない。それどころか、逆に発達する可能性もある。今夜になって暴風域が予想されるのはそのためだ。
土曜午後はゲリラ雷雨や「一発大波」に注意
ただ、あす土曜日の朝以降、関東から台風は離れていく予想。このため、土曜日の関東は次第に晴れるが、午後は大気の状態が不安定となりゲリラ雷雨が起こりやすくなる。海水浴など海のレジャーは波が高く、一発大波など突然高い波が来る場合があるので注意してほしい。

昼過ぎの天気予報分布図で、晴れのエリアの中に雨が点在しているのはゲリラ雷雨であり、これは雨表示の地点で降るとは限らない。このため、突然の雨に対する準備はしておいた方がいい。

週末、全国的にみると、厳しい暑さが続き、熱中症警戒だ。土曜日は名古屋や大阪で38度予想。日曜日は京都で39度の予想。東北から九州にかけて土日は35度以上の猛暑日予想となっている。


週末は、エアコンの利用と、こまめな水分補給が欠かせない。
執筆:三井良浩(フジテレビ気象センター)