猛暑が続く中、まだ雪が残る場所がある。日本百名山の福井・大野市にある荒島岳(標高1523メートル)では、川に流れ込んだ雪崩の一部が溶け、自然のアーチを作っている。平地ではなかなか見ることのない自然が作り生み出した絶景を、ドローンで撮影した。

荒島岳の谷筋には夏でも残雪が

青空が広がったこの日、ドローンが真夏の渓谷を滑るように飛んでいく。青々と茂る木々のふもとには、川の淵に沿うように雪が壁を作っている。

上空からドローンで撮影
上空からドローンで撮影
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荒島岳の谷底には、たまった雪崩がこうして夏になっても局地的に残っている。川を上流へとたどっていくと、水が内側から雪を溶かし、巨大な雪のアーチを作り出していた。

川が雪を溶かし雪がアーチ状に
川が雪を溶かし雪がアーチ状に

雪が溶け出し作り出す模様

アーチの中をドローンで進んで行くと、溶けた雪がアーチの天井にウロコのような模様を描き出していた。
 
その先には、一筋の光が見える。

アーチ天井には独特の模様が
アーチ天井には独特の模様が

光を目指して進むと、鮮やかな木々の緑と青空が視界に飛び込んでくる。夏らしい色彩と白い雪のコントラストが目にもまぶしい。
  
うだるよな暑さが続く日々に、大自然が生み出す造形美が、ひとときの清涼感を味わわせてくれる。

雪と青空、木々のコントラスト
雪と青空、木々のコントラスト

地元の人によると、8月中旬までは、雪のある景色を見ることができるという。
  
ただ、雪の上を歩いたり雪のトンネルの中に入るのは危険なため、少し離れたところから景色を楽しんでほしいとしている。

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福井テレビ
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