日本六古窯の一つ「越前焼」の産地、福井・越前町では、陶器の風鈴が古民家の軒先などに吊るされ、涼やかな音色を奏でている。過去最多の4000個が並ぶ風景は、フォトスポットとしても人気を集めている。

古民家に飾られる作家ら手作りの陶器の風鈴
越前焼の工房やギャラリー、販売店などが集まる越前陶芸村には、越前古窯研究の第一人者、故水野九右衛門の家が移築されている。国の有形文化財にも登録されているこの古民家に、毎年夏になると飾られるのが、越前焼の「陶ふうりん」だ。

吊るされている陶ふうりんは、金魚やアサガオなど夏を感じるデザインのものが多く、越前焼作家と陶芸館スタッフが手作りした“1点物”だ。
越前焼に使われる土は鉄分が多いため、焼き上がると軽やかで優しい音色になるのが特徴。形によって音色も一つ一つ違いうため、デザインや音色を比べる楽しみも。気に入ったものは1個1500~4400円で購入することもできる。

直径30センチの風鈴の音色は…
今回は新たに、直径約30センチの「一尺陶ふうりん」が登場。紐を揺らせば、小さな風鈴とは違った重厚感のある音色を聴くことができる。

この催しは毎年夏の時期に開かれていて、今年も8月末まで開かれる。
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