公園のベンチが勝手に改造され、鉄製のレールが接着されていた。一体、誰がなんのために?
問題のベンチがあるのは神奈川県厚木市にある公園。のんびりとした時間が過ごせる住民の憩いの場となっている。

そんな公園に使用禁止となっていたベンチがある。
厚木市都市みらい部 公園緑地課 古性健さん:
ここの今、色が変わっている部分に接着剤のようなもので鉄のレールが6mに渡って張り付けられていました。

8月25日、厚木市の職員がベンチの縁に勝手につけられた鉄製のレールを発見。よく見ると接着剤のようなものがはみ出しているのが分かる。ベンチにはスケートボードによるとみられる跡が…

鉄製のレールを使ってスケボーに乗っていたとみられる。
この公園では、これまでにも若者が深夜に騒ぐ“迷惑スケボー”が目撃されていた。
市は、何者かがスケボーをするために、ベンチを改造したとみている。
他にもベンチにあった“ひじかけ”が4個、取り外される被害にあっていた。

厚木市都市みらい部 公園緑地課 古性健さん:
寝転び防止でついているのでこれがないと寝転がってしまう方や、場所を広く占有されてしまうことが懸念されるので防止のため付けている。
改造されたベンチの被害額は約8万円に及ぶという。悪質性が高いとして厚木市は警察に被害届を提出。公園内でのスケボーの利用を全面禁止にした。

厚木市都市みらい部 公園緑地課 古性健さん:
きちんと競技としてスケートボードを楽しみたい方がいると思うので、そういう方まで禁止になるのはすごく残念。
公園の利用者からは不安の声が上がっている。
公園の利用者:
いきなり飛び出して来るからスケボーの人たち、ぶつかりそうで怖い。子どもがいると少しヒヤヒヤする。
禁止された場所で夜な夜な危険な走行を繰り返す“迷惑スケボー”。
同じ神奈川県内の茅ヶ崎市の公園でもスケボーが禁止となる事態となっている。

4日早朝、営業時間外のスケートボード場に複数の若者がフェンスを乗り越えて侵入。近隣住民から騒音の苦情が多数寄せられた。

若者たちは公園に設置されたテーブルをフェンスの前に移動。そのテーブルを使ってフェンスを乗り越えていったという。現場にはテーブルを引きずったあとが地面に残されていた。
茅ヶ崎市は、公園のスケートボード場について再開は未定としている。
(「イット!」9月9日放送より)