この就任が新聞に掲載されたことで、元の飼い主さんとしょこらくんは再会する。その際に、細谷さんは迷い猫となった経緯を知った。

元の飼い主さんは、家からいなくなったしょこらくんを必死に探したが、見つからずに心を痛めていたそう。新聞を見て驚いたのだとか。

駅がしょこらくんの生きる場所になった
駅がしょこらくんの生きる場所になった

ただ、再会した時は再び迎え入れることが難しい状況だった。しょこらくんが駅に馴染んでいたと感じたこともあり、駅と細谷さんの家で暮らすことになったという。

細谷さんと元の飼い主さんの交流は続いており、しょこらくんを連れて遊びに行く関係だ。

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しょこら駅長としての約6年間

それからのしょこらくんは猫駅長として、町の人々を見守った。

窓口で見守る様子
窓口で見守る様子

細谷さんの家から一緒に出勤すると、電車の発車や到着を眺めつつ、事務室を見回ったり、受け付け業務を手伝ったりして過ごす。お客さんへの“対応”も欠かすことはないそうだ。

指定席で爆睡
指定席で爆睡

昼過ぎから夕方にかけては、お気に入りの指定席で休憩という名の爆睡。学校や仕事から帰ってきた人たちを出迎え、細谷さんと帰宅するのが1日の流れだったという。

そんなしょこらくんは、全国からファンが会いに来るほどの人気者に。「しょこら駅長がきっかけで、山形・川西町を知り、駅を訪れてくれる人が増えました」と細谷さんも話す。