そんな時も諦めないでほしい。佐藤さんによれば3つの選択肢がある。実践すると、痛みを和らげることができるそうだ。
せっけんが役立つ?靴擦れしたら
(1)足のこすれる場所に、靴擦れ用の防止スプレーをにかける
(2)足のこすれる場所に、固形タイプのせっけんをそのまま塗り込む
(3)サンダルのこすれる部分を、靴の修理店で直してもらう

「手っ取り早いのは(1)で、足の皮膚を硬くできます。低コストなのが(2)で、せっけんの層で足を覆うイメージです。(3)は対応していない店もあるので、最終手段ですね」
このほか素足でなくともよいなら、靴下やフットカバーを履くのが手軽だという。
「靴擦れを起こしたら消毒した上で、安静にするのが望ましいです。外出しなければならないなら、ばんそうこうを貼ってその上から靴下を履くと、痛みも治まるでしょう」
サンダル選びは「試着してみることも大切」と佐藤さんは言う。店舗を訪れて、ストラップ、靴底、素材を確かめてみてもいいだろう。

佐藤靖青(さとう・せいしょう)
イギリスで靴設計の基礎を学び、20代は靴設計の業界、30代は靴修理(リペア)の業界で研鑽を積む。その中でフィッティングの重要性に気付き「シューフィッター」の資格を取得。現在はプロシューズアドバイザーとして活動するほか、ブログやYouTubeで情報発信をしている。
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