ビーチサンダルやげたを履くと、足の指に触れる「鼻緒」の辺りが痛くなることがある。指の皮がむけたりすると、歩くのもつらくなってしまう。

しかし、諦めないでほしい。靴選びのプロ「シューフィッター」の佐藤靖青さんによれば、工夫やグッズで改善できるという。

体重移動によってひもが食い込む

最初に気になるのはなぜ、鼻緒の辺りが痛くなるのか。「もともと負担がかかりやすい構造なんです」と佐藤さんは言う。

体重移動でひもが指の間に食い込む(画像はイメージ)
体重移動でひもが指の間に食い込む(画像はイメージ)
この記事の画像(6枚)

鼻緒がある履物はほとんど、“足の親指と人差し指の間”に、ひも状の素材が当たるタイプ。このひもが歩く時の体重移動によって、指の間に食い込んでしまうのだ。

「似た形状でも『わらじ』は、足の甲などに巻いたひもで(負担を)分散しやすいです。ビーチサンダルやげたは“指の間”だけで支えるので、こすれてしまうんですね」

痛みから守る「2つの方法」

痛みに悩まされたくないならどうすればいいのか。佐藤さんは、ビーチサンダルとげたどちらにも通じるとして、2つの方法を勧める。

一つ目は、鼻緒部分にクッションを作ること。100円ショップやドラッグストアでも買える「サンダル用のトングカバー」を鼻緒部分につける。または、衣料品店にある「5本指ソックス」や「足袋型のソックス」を履くと、摩擦のダメージを抑えられるという。

5本指ソックスは効果的(画像はイメージ)
5本指ソックスは効果的(画像はイメージ)

「5本指ソックスには、足の指やかかと部分の肌があらわになるタイプもあります。ビーチサンダルやげたにも合わせやすいです」