家と比べて掃除を怠りがちな車は、ダニにとってのパラダイス。餌が豊富で身を隠せる場所も多く、すみつきやすい環境が整っているのだそう。

28年もの間、ダニをはじめとする害虫の飼育を担当してきたアース製薬株式会社 赤穂研究部の有吉立さんに、車内のダニを減らす効果的な掃除方法を教えてもらいます。

車内でダニが発生しやすい理由

家の中と比較した場合、車内のダニの数は家の中と同等、あるいは場所によっては家の中よりも高い密度になり得ると言えます。

まず、シートに座ったりヘッドレストに頭をつけたりすると、垢やフケが付着することがあります。車内でごはんやお菓子を食べたら、食べこぼしが落ちることもあるでしょう。これらはすべて、ダニの餌になります。

さらに、0.2~0.5ミリメートル程度のチリダニにとって、布製のシートは奥に入り込みやすい構造です。ダニは暗い場所を好むので、理想的な環境といえます。

つまり、車は餌も隠れ場所も豊富。それなのに、掃除される頻度が少ないのですから、住居より多くのダニが棲息していたとしてもおかしくありません。

車内にはどんなダニがいるの?

車の中には、家の中と同じような種類のダニが潜んでいます。

生息している主なダニは垢やフケを餌とするチリダニ(ヒョウヒダニ)や食べこぼしを餌とするコナダニ、そのチリダニやコナダニを捕食するツメダニなど、一般家庭でもよく見られる種類です。

住居に多いチリダニ(写真はヤケヒョウヒダニ)も 車には多く棲みついている可能性が(提供:アース製薬)
住居に多いチリダニ(写真はヤケヒョウヒダニ)も 車には多く棲みついている可能性が(提供:アース製薬)
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ちなみに、ダニは極めて小さく、どれだけ清潔にしていても衣服などに付着しているものなので、車内にすみついていること自体はごく自然なことです。ただ、そのまま放置して大量発生してしまうと、健康リスクにつながる危険性があります。

車内のダニを放置した場合の健康リスク

まず、ダニのふんや死骸はアレルゲン(アレルギー原因物質)になる恐れがあります。