春から秋にかけてはゴキブリの産卵シーズンですが、実は「卵」も相当な厄介者。人目につきにくい場所に産み付けられるうえ、ごみと見分けがつきにくく、気づかずに放っておくと幼虫が大量発生する心配も…。
世にもおぞましい光景を避けるため、ゴキブリの生態を熟知する害虫駆除業者シー・アイ・シーの研究員・小松謙之さんに、定期的にチェックすべき場所と見つけた際の正しい処分の仕方を教えてもらいます。
「クロゴキブリ」の産卵サイクル
日本には約60種類のゴキブリが生息していると言われていますが、住居で目撃されるのはほとんどが「クロゴキブリ」です。
クロゴキブリの雌の寿命は半年ほど。その間、5月~10月の暖かい時期を中心に20~30個の「卵鞘(らんしょう)」を産みます。
卵鞘というのは、20個ほどの卵が包まれている殻のようなもので、大きさは約1cm。小さくて黒い見た目から、よく“小豆”に例えられます。知らない人は卵が入っているとは気づかないかもしれません。
中の卵はだいたい40日ほどで孵化し、約1年かけて成虫になります。
もし気づかずに放置してしまうと、孵化した幼虫が成虫まで育って卵鞘を産み、また孵化する…という、苦手な方にとっては地獄絵図のような事態に陥る可能性もあります。
しかも、住居内は年中快適な環境が整っています。本来は、夏や秋に産まれた幼虫が休眠して越冬し、春から夏に成虫になって活動するというのが基本のサイクルですが、冬になっても休眠せずに成虫まで育ち、春を待たずに産卵する個体がいてもおかしくありません。
「冬場はゴキブリが活動しない」という定説を信じて油断せずに、月に一度は卵が産み付けられていないかチェックするのがお勧めです。
「シンクの下」と「冷蔵庫の裏」は要チェック
では、家のどこをチェックすればいいのでしょうか。
