村田さんによれば「ヌメリや汚れ」がある場所が発生源になりやすいそう。
湿度と汚れがそろう場所は要注意
自宅で注意したいのは「トイレ・台所・浴室」。排水トラップ、排水管の内部、三角コーナーなどは、湿度や汚れがあって生息しやすいのだとか。

いつの間にか見かけるのは、こうした場所から卵がかえっているためだ。
「チョウバエは風が当たらない、湿度の高い場所を好みます。屋外で発生した個体が迷い込んだとしても、水場に近い場所にいたりします」

見落としがちなのが、洗面台の上部にある「オーバーフロー」という穴。汚れや有機物が残りやすいので、発生源や“たまり場”になることもあるそう。
自宅で発生するのは避けたいところだが、対策として何ができるのだろう。
予防したいなら積み重ねが大切
村田さんが勧めるのは、トイレ、台所、浴室の排水口周りをきれいに保つこと。チョウバエは汚れを好むので、調理後の油汚れ、石鹸やシャンプーのカスなどが残っていると要注意だ。

「トイレは便器内の水がたまっている部分に、汚れを残さないようにしてください。台所は排水口や三角コーナーを清潔に保ちましょう。浴室の排水口も発生源となりやすいので、洗剤などでこまめに掃除することがポイントです」
このほか排水管の汚れは確認できないので、春から秋にかけて、1~2回はパイプクリーニング剤を使ってほしいという。

そして“最初のチョウバエ”を放置しないこともポイントだ。玄関、窓、換気口などから侵入してくることがあるので、見つけたら退治するか、逃がすかをしたい。
水回りをきれいにしても、戸締まりに気を付けても、チョウバエが住み着くことはある。自宅での繁殖が疑われたらできることはあるのか?