肥後銀行が開発したスマートフォンアプリ『くまモン!Pay』が6月11日にお披露目された。地域経済に貢献する新たな決済手段として期待されている。
『くまモン!Pay』を使ってスマホで決済
キャッシュレス決済アプリ『くまモン!Pay』のお披露目会見には、木村知事や大西熊本市長、県内の金融機関の関係者が出席した。最も期待されているのは「地域経済の発展」への貢献だ。

肥後銀行の笠原慶久頭取は「くまモンPayで決済されたデータは、匿名加工処理して加盟店や地方自治体にレポートや生データとして提供する。施策の検討に生かすことで新たなサービスを利用者に展開し、さらなる決済が生まれる。この好循環の結果として地域経済が持続的に発展していく」と話した。

『くまモン!Pay』は、事前にチャージした金額の範囲内で決済するバーチャルプリペイドカードをアプリ内で発行。全国の金融機関のほか、Visaなどのクレジットカードからチャージできる。国内・海外問わずVisaのタッチ決済が可能な店やバスなどの公共交通機関で使える。

通常のタッチ決済と同じようにバスに乗るときと降りるときにタッチすると決済できる。熊本県内のバスでは、現在使えない全国交通系ICカードに代わる決済手段としても期待される。
熊本県内7つの金融機関からチャージ可能
また、200円の決済につき1ポイントが付与され、1ポイント1円の電子マネーと交換できる。『くまモン!Pay』はiOSでは6月16日から、Androidでは7月14日からダウンロードできるという。

くまモンPayは多くの人に活用してもらうため、熊本県内七つの金融機関と連携しどの口座からもチャージできる。

肥後銀行によると、複数の金融機関が連携する決済アプリは全国的にも珍しいという。笠原頭取は「熊本の持続的な経済発展のため『オール熊本』で取り組みたい」としている。
(テレビ熊本)