もう1つ大事なのは、「大学ありき」で進路を選択しないことだという。
「自分の問いに対する解決策を見付ける上で、大学のステータスやネームバリューは関係ありません。目的に一番合致する大学や研究室、教授を探すのがポイントになるからです。
ただ、ある程度知名度が高い大学の方がハード、ソフトの両面で充実していることが多いので必然的にそこを狙う確率が高くなることはあります」
AOIでは3校受験で合格率が95%
そして志望校を選ぶポイントは、合格倍率や試験日、グループディスカッションの有無などを検討して3校以上受験することが望ましいと小澤代表は話す。

「2021年以降、AOIでは3校受けると合格率が95%を超えて安定しています。偏差値ではないので『絶対に大丈夫』という学校はありませんが、逆に難関大学だから倍率が高いというわけでもありません。
まずは英語検定資格(英検2級以上を強く推奨)や高校での評定平均(3.5以上)など志望校が定める『出願資格』をクリアする必要があります。
英語は苦手だけど評定と活動実績は豊富といった学生向けの大学もあるので、総合的に判断して志望校を選択します」
学力以外の強みをアピールできることが魅力の総合型選抜。
海外留学やボランティアなど経験豊富な学生が多いとのイメージもあるが、必ずしもそうではないという。必要なのは研究への「熱意」と「意欲」で、それをサポートする知識と活動実績の蓄積が問われている。