国が防衛目的で選定を進めている「特定利用空港・港湾」の対象候補に高松市の高松空港が挙がっていることについて、香川県の池田知事は県民生活に影響が出ないよう国に求めたいと話しました。

特定利用空港・港湾は自衛隊や海上保安庁が平時から空港や港湾を円滑に利用できるよう国が選定しているもので、5月27日に香川県などに対して高松空港が対象候補になったと連絡がありました。

高松空港は国管理の空港のため決定権は香川県にはありませんが、池田知事は県民生活に影響が出ないよう国に申し入れたということです。

(香川県 池田豊人知事)
「県民の理解が得られるよう丁寧な説明を行うことや、県民生活に影響が出ないように民間利用に配慮することなどを国に対し申し入れを行った」

一方、高松空港の指定検討を受け、市民団体が6月2日、指定反対の要請書を県に提出しました。

要請書では、特定利用空港の指定によって県民が戦争に巻き込まれる危険が高まるとしたうえで指定を巡る国との協議内容について県民などに情報開示することや、高松空港と高松港の軍事利用について拒否することなどを求めています。

岡山放送
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