JR芸備線の存廃を話し合う再構築協議会で決まった、一時的な増便など観光利用の可能性を探る実証事業。JR西日本は、事業の状況に応じ新たな提案をする考えを示しました。
(JR西日本岡山支社 林秀樹支社長)
「しばらくやる中で様々なデータが見えてくる。それを構成員と協議しながら先のことを議論したい」
JR西日本岡山支社の林秀樹支社長が5月30日の会見で、実証事業に対する姿勢を示しました。
JR芸備線のうち、深刻な赤字が続く新見市の備中神代と広島県の備後庄原の間の存廃を話し合う再構築協議会。観光利用の可能性を探るため2025年7月下旬から新見から対象区間の備後落合を結ぶ便、備後落合から広島県北部の主要駅三次を結ぶ便を休日に1往復ずつ増やします。
JR西日本はこの実証事業により駅からの2次交通の課題やプロモーションの課題などを探る考えです。実証事業は現段階で11月下旬までの予定ですが、車両や乗務員に限りがあるとして次のような考えも示しました。
(JR西日本岡山支社 林秀樹支社長)
「4ヵ月は余裕でやる訳ではない。一生懸命、人を集めてやるので(増便の継続が)難しいということなれば同じような時間、同じようなルートをバスで模擬的に増発するなどやり方はいろいろなアイデアがある」
広島県などは増便の実証事業を1年間行うよう求めていますが、JR西日本はその必要性について否定的な考えも示しました。