「子供がたくさん食べられるように安くなってほしい…」長引くコメ高騰に買い控えの動きも

政府の備蓄米放出が始まっているが、5月下旬に入ってもコメの価格高騰が続いている。農林水産省が発表した全国のスーパーでのコメの販売価格の推移(5月14日現在)によると、5月4日までの1週間に販売されたコメの平均価格は5キロあたり4214円だった。この時点では2024年12月以来18週ぶりに下落したものの、前年同時期と比べると約2倍と、依然として高止まりの状況が続いている。

日本の食卓に欠かせないコメ。実際に買い物をしている人たちや販売業者はどう感じているのか、岡山市北区にあるスーパーで話を聞いた。

この記事の画像(17枚)

小さい子供を育てる親は「(子供たちが)白米が大好きなのでたくさん食べられるように安くなってほしい」と話す。日常的に買われる主食だけに長引く価格高騰は家計への影響も大きい。「買い控え」の動きもみられる。

スーパー、グランドマートの岡本和恵取締役も「客は銘柄よりもちょっとでも安いものを選ぶ」と客の購買行動を分析。そんな中、今一番売れているのが岡山県産のコメの銘柄「きぬむすめ」という。

9年連続で(一財)日本穀物検定協会が実施する「食味ランキング」において9年連続で最高ランクの「特A」取得し、消費者からもすごくおいしいと評判ということでその「買い控え」に抗う期待のコメとなっている。

販売されているコメ
販売されているコメ