学歴詐称問題をめぐり、伊東市の田久保眞紀 市長が市議会の百条委員会に対して提出を拒んだ疑惑の“卒業証書”について、「彼女と同期入学で平成4年3月に卒業した法学部学生が作ったニセ物」などと指摘する告発文が中島弘道 議長宛てに届いていたことがわかりました。
伊東市の田久保眞紀 市長は市の広報誌や報道機関に提出した経歴調査票に「東洋大学法学部卒業」と記載する一方、実際には除籍されていたことがわかっています。
ただ、田久保市長は“卒業証書”を市の職員などに見せていたことから、地方自治法に基づき設置された市議会の百条委員会は田久保市長に対して“卒業証書”とされる資料を7月18日午後4時までに提出するよう請求していましたが、市長は同日夕方、中島弘道 議長などと面会し、“資料”の提出を拒否する旨を記した“回答書”を手渡しました。
こうした中、「平成4年に東洋大学法学部を卒業した」と名乗る人物から中島議長宛てに「田久保眞紀の卒業証書なるものの真実をお知らせします」と記された告発文が届いていたことがわかりました。
告発文には「あれは彼女と同期入学で平成4年3月に卒業した法学部学生が作ったニセ物です」「卒業生の有志がそれらしい体裁で作ったものです」(いずれも原文ママ)と書かれているほか、“卒業証書”が作られた経緯や作成の過程についても記載されています。
また、告発文では田久保市長について除籍になった経緯についても指摘しています。
田久保市長の学歴詐称問題は、もともと市議会議員全員宛てに届いた差出人不明の投書がきっかけとなっていて、結果的に告発内容が正しかったことや今回の投書も内容が重いことから市議会は公文書として取り扱うこととした上で、7月22日に複写を全議員に配布したということです。
現時点で、今回の投書について25日に開かれる百条委員会で取り扱われるのかは決まっていません。