コメ販売価格値上げ前に消費者に知らせ「備蓄」を…店舗側の厳しい現況
店側もこうした消費者の動きに合わせて売り場づくりを工夫したり、値上げの前には事前に告知をするなどの対策をとってきたが、長引く価格高騰に限界がある。
岡本取締役は「客に安く買ってもらいたいが、店舗側では在庫を(備蓄という形で)できないので、客に(値上げ前に買ってもらうことで)備蓄してもらう」。全ての商品が値上がりする中、店だけの対応では不可能と、店舗側の厳しい現況を訴える。
なぜ、ここまで価格が上がっているのか・・・。

需要増加、異常気象でコメ収穫減…スーパーには「備蓄米は一切来ていない」
コメの価格高騰の原因の一つとされているのが「需要の増加」。コロナ禍が収束し、外食の機会や外国人観光客が増加したことでコメの需要が増加した。また昨今の記録的な猛暑や水不足などの異常気象により、収穫量が減少したことなども挙げられている。
価格高騰の背景には「コメ不足」という部分が大きい。
そこで政府は備蓄米の放出に踏み切ったが、岡山県内ではいまだに行き渡らず。目立った効果がみられていない場所が多い。政府は2025年3月から備蓄米の放出を段階的に進めているが、岡本取締役は「(5月14日現在)当社には備蓄米は一切来ていない」と話す。
なぜこのような状況になっているのか。
