怒号が飛び交う人気アニメのイベント会場。
限定グッズを求める“転売ヤー”とみられる集団がもみ合いとなり、警察が出動する事態となった。

営業前に会場に300人以上が列

騒動があったのは20日、東京・池袋にある屋内型テーマパーク「ナンジャタウン」。

300人以上が開店前に列を作っていた
300人以上が開店前に列を作っていた
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まだ営業前にもかかわらず、会場には300人以上の長蛇の列ができていた。

動画の撮影者によると、その多くが中国人だったという。

中国語で怒号が
中国語で怒号が

突然行列で割り込みが発生すると、後ろの方に並んでいた人が一斉に前に押し寄せてきたという。

係員は「押さないで!押さないでって言ってるでしょ!押しちゃダメ!」と大声で叫んでいた。

“転売ヤー”のお目当ては人気アニメ「NARUTO - ナルト -」のグッズ
“転売ヤー”のお目当ては人気アニメ「NARUTO - ナルト -」のグッズ

彼らのお目当ては人気アニメ「NARUTO - ナルト -」のグッズ。
会場で行われていたイベントで限定販売されているものだ。

怒号を上げていたのは“転売ヤー”か
怒号を上げていたのは“転売ヤー”か

もみくちゃになりながら怒号を上げていた多くは、“転売ヤー”とみられている。

係員の「列を乱さない!列を乱さないでください!」の叫び声にも事態は改善せず。

係員の必死の叫び声が響いていた
係員の必死の叫び声が響いていた

「そのままストップ。ポジションOK?」、「これ以上やると売れないですよ」、「NO BUY ナルト NO BUY、分かりますか?」

現場には、通報を受けた警察官が駆けつけ、暴れていた人を退店させたという。

会場にいた女性によると、列の中には幼い子どもやお年寄りの姿もあったという。

「怖かった」と語るナルトファン
「怖かった」と語るナルトファン

会場にいたナルトファン:
怖かったです。後ろから押されたりとか、割り込んできたりで“無法地帯”になっていて…。

「NARUTO」は中国でも大人気
「NARUTO」は中国でも大人気

忍術を駆使したバトルアクションを描いた漫画の「NATUTO」は、全世界累計発行部数2億5000万部を突破。中国でもテレビアニメが開始されると、「火影忍者(ほかげにんじゃ)」と呼ばれ高い人気を誇っている。

中国のSNSでは今回の騒動後、すぐに転売ヤーとみられる人物が「簡単に30セットを入手できたぜ」と、大量の限定缶バッジを入手したことを報告する投稿をしていた。

フリマアプリでは定価の約14倍で売られていた
フリマアプリでは定価の約14倍で売られていた

そしてフリマアプリでは、イベントで手に入れることのできる限定缶バッジが定価の14倍となる1万5000円ほどで売られていた。

バンダイナムコアミューズメント「運営方法を検討」

こうした状況に、ファンは怒りをあらわにする。

ファンは怒りをあらわに
ファンは怒りをあらわに

会場にいたナルトファン:
もう本当にショックで、遠くから来られたファンもいたので。手間暇かけて来ているのに、(グッズを)買えないっていうのは腹立たしいですね。

バンダイナムコアミューズメントは「運営方法を検討していく」としている
バンダイナムコアミューズメントは「運営方法を検討していく」としている

「ナンジャタウン」を運営するバンダイナムコアミューズメントは、転売について、個数制限を設けているとしたうえで「今後もより多くのお客様のお手元に商品が届くように運営方法を検討してまいります」とコメントしている。
(「イット!」3月21日放送より)

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