西九州自動車道は長崎県の佐々ICから佐世保中央ICの区間が3月23日に2車線から4車線になる。料金体系も変わり、無料区間が一部を除いて有料になるので注意が必要だ。
「フリーフローアンテナ」を使ったETC 料金所の設置なし!
通勤時間帯の渋滞解消や安全性の向上を目的に、西九州道の佐世保大塔ICから佐々ICまでの16.9kmは4車線化の工事が進んでいる。総事業費は約1260億円だ。

このうち佐々ICと佐世保中央ICの間は、3月23日午前6時に4車線化される。

料金所は新たに設けず、ETC車は「ETC フリーフローアンテナ」 を活用して料金を徴収する。
NEXCO西日本佐世保工事事務所の上野清所長は「4車線化が完成すると走行性や安全性が向上し、地域の発展に寄与できると考えている」と話す。
新たな料金体系 無料区間が有料に
この区間は事業を早期に進めるため、国からNEXCO西日本に移管され、無料だった区間が一部を除いて有料になる。無料から有料に変わるのは全国で初めてだ。
移管に伴い、佐々IC~佐世保大塔IC間についても各種ETC割引の適用となる。

これまでも西九州道の佐々IC~佐世保中央ICはETC車・非ETC車ともに無料だ。ここは23日以降も変わらない。

しかし、例えば佐々ICから佐世保大塔ICまで走行した場合、これまでは普通車で佐世保中央ICと佐世保大塔ICまでの160円だけ払えばよかったものが、3月23日からはETC車・非ETC車ともに370円となる。
また、これまで無料区間だった佐々IC~佐世保中央ICまでの区間も、佐世保中央ICをまたいで佐世保大塔IC方面へ走行すると料金が発生する。ETCの車載機がない車だと、途中の相浦中里ICで乗ったとしても、この区間の料金所で最大料金の370円となる。
さらに佐世保中央ICで15分以内に乗り直した場合は続けて走行したとみなされ、料金が発生するので注意が必要だ。(※対象ICで連続走行とみなされる「一定時間」が異なる)

料金体系が複雑になることから、NEXCO西日本は利用者に「確認を」と呼びかける。
なお、4車線化と有料化にあたり、直前の3月22日午後8時から23日午前6時までの夜間は通行止めとなる予定だ。
(テレビ長崎)